
接着芯地(せっちゃくしんじ)とは、洋服をはじめとする衣料品をつくるとき、副素材として用いられるもので、衣服のシルエットを形づくる芯すえ作業(芯地を表地に装填する縫製の工程)を接着によって実現してしまう芯地のことをいう。
織物、編物、不織布などを基布にして、熱を加えることによって、接着性を発揮する熱可塑性の接着剤(合成樹脂)を付与したもので、使用されている接着剤の性能に適応した「温度」「圧力」「時間」にしたがって、加熱しながらプレスすることによって、衣服の表地に接着することができる。
(Wikipediaより)
接着芯といっても色々な種類があります。
主に、シールタイプのものと、アイロン接着タイプのものがあります。
シールタイプの接着芯
「シール芯」は、その名の通り、シールタイプの接着芯なので、アイロンは
使いません。しわにならないように、紙を少しづつ剥がしながら貼るなど、
貼りかたのコツをつかむまでは難しく感じる方も多いでしょう。
また、縫っていると、針にシール芯ののりが付着し、針がべたべたして糸切れや目飛びをするなど、非常に縫いにくくなることがあります。
(その場合、シリコンオイルを針に縫って、糸のすべりをよくします。)
シリコンオイルは、ビニールコーティングの布を縫うときにも活躍してくれる
優れものです。
マグホックなどの部分使いに厚手のF芯を貼る場合などは別ですが、
普段使いのバッグなどに使う場合は、アイロン接着タイプの接着芯を
お勧めします。
シールタイプの接着芯には、次のようなものがあります。
・ワッペン芯(薄手のバッグなどに使います。)
・ペラペラ芯 (薄い芯。裏地を兼ねることもあります。)
・スライサー (一番よく使われるタイプです。厚さもさまざま)
・F芯 (厚手の芯で、マグホックなど特に補強したい部分に使います。)
アイロン接着タイプの接着芯
アイロンタイプの接着芯は、芯の片側(または両面)に接着剤がついているもので、アイロンの熱をあてて接着するタイプの接着芯です。
布タイプのものや、不織布タイプのものなどがあります。
綿や麻など一般の生地に使います。
私の個人的なお勧めは、バッグを作るならダンレーヌのR−444です。
ダンレーヌのRタイプは伸縮性があるので、ニット地、刺繍が施されている
生地、凸凹した生地、ちりめん、よれやすい生地などちょっとクセのある生地でもなじみやすくお勧めです。
ここでは、一般的なバッグを作るときの芯の貼りかたを説明します。
一般的にバッグを作る場合、表地の裏に接着芯を貼ります。
接着芯を貼ることで、内側から表地を支え、厚みと張りと硬さを持たせることで
形がきれいに仕上がります。
布独特の、伸びたりたるんだりゆがんだりといった縫いにくさが接着芯を貼ることによって解消され、変形しにくく、縫いやすくなります。
バッグを作るときは、まず、接着芯を貼ってから、裁断します。
型紙を布の上に置き、縫い代分よりも少し大きめに布を裁断します。
芯を貼る前に、布地にしっかりとアイロンをかけてください。
写真中央よりも右側あたりにたたみじわがありますが、こういうのも、
芯を貼るまえにしっかりとアイロンでしわを消しておきます。
芯を貼るときにアイロンをかけるのだから、そのときにたたみじわも消えるだとうなどと思ってはいけません。
ここでしっかりと地布にアイロンをかけておいてください。
たたみじわがあるまま接着芯を貼ってしまうと、あとでいくらアイロンをかけてもたたみじわは消えません。芯を貼る前の、地布のアイロンがけも重要な工程のひとつです。
アイロンの温度は中温(140〜160度)くらいにします。
アイロンの設定温度が高すぎると、接着のりを焼ききってしまって、接着しにくくなります。
一度焼ききってしまうと、再生不能ですので、注意してください。
アイロンを中央に置いて、10〜15秒くらいそのまま押し当てます。
中央から外側に向かってアイロンをかけていきます。
外側から中央に向かってアイロンを掛けると、空気が入ってしまったりするので、かならず中央から空気を押し出すように外側に向かってアイロンをかけます。
芯が伸びてしまうので、アイロンは滑らさないで、一箇所アイロンをかけたら、
すこしずらしてまた押し当てて・・・という感じでアイロンをかけてください。
ごしごしやるのは×です。
表地からはみ出した接着芯をカットして、こんどは表地から仕上げアイロンをかけます。
そのあと、アイロンの熱が冷めるまでしばらく放置しておきます。
まだ熱いうちにさわってしまうと、接着芯がはがれやすくなりますので、
注意してください。
(逆に、剥がしたいときは、アイロンをあてて熱をかけると剥がしやすくなります。)
接着芯は裏側に隠れてしまって見えないので軽く見られがちですが、仕上がりを左右する重要な役割を担っていますので、きちんとした貼りかたを覚えましょう。